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1167話

針で両目を刺されるような感覚は、本当に最悪だった。

特に二度も続けて起こるなんて。

昨日の午前中、沈岳は蘇南音とお礼参りに観に来た時、荊蝉道長と一瞬目が合い、すぐさま針で刺されるような感覚に襲われた。

あの時は幻覚だと思ったが、白龍を驚かせ、咆哮と共に体内で暴れ、恐怖に震えていた。

その後、沈岳はすぐに平静を取り戻した。

今夜も彼は小さな道姑をからかっていたが、特に報いを受けることもなかった……

しかし今、再び両目を針で刺されるような感覚が襲ってきた。昨日から何となく不安がっていた白龍が再び暴れ始め、昨日よりもさらに激しく恐れおののいていた。

それはただ、沈岳が則天...