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1112話

自己愛が強い人は二種類いる。

一種類目は老胡のような、高度な自己愛を持ち、人から面と向かって褒められることを特に好む。三人の美しい弟子がその証拠だ。

もう一種類は公子嬌顔のような、自己愛が強く頭も弱いくせに、人から面と向かって褒められることを非常に嫌う。

なぜなら彼女は、人が彼女を褒めるのは、彼女の知能ではなく...美貌や家柄のためだと思っているから。

しかし皮肉なことに、彼女が最も自惚れている知能が、いつも美貌と家柄に隠れてしまうことに、彼女は無限の憂鬱を感じている。

だから江先生が彼女を褒めようとしたとき...天に誓って、江渚漁はまだ彼女を褒め称える機会すらなかったのに!

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