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422話

曲麗穎はしかめっ面で趙茹の背中を睨み続けた。

親友同士とはいえ、どうしても彼女の一部を認められない部分があった。

「二虎弟、あの女をしっかり見張っておいて、絶対に何か悪いことを企んでるわ!」曲麗穎は憤懣やるかたない様子で言った。

李二虎は苦笑いを浮かべた。

二人の女の争いに関わりたくなかったので、無駄口を叩かず、ソファに倒れ込むと深い眠りに落ちた……

趙茹との一戦は、どんな女性との一戦よりも疲れるものだった。

だからこの夜、李二虎はぐっすりと眠った。

ソファに横たわり、時間の経過すら感じられないほどだったが、ただ深い眠りの中で、誰かが優しく掛け布団をかけてくれたことだけは分かった。

そして夜明...