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378話

誰も自分の腕前を味わえなければ、男の胃袋を掴むこともできない。

「それじゃあ、僕はご馳走にありつけますね」

李二虎はもう少しで涎を垂らすところだった。

彼は曲姉さんの作った目玉焼きを食べたことがあり、曲姉さんの料理の腕前が悪くないことを知っていた。だが明らかに、葉姉さんの料理の腕前は曲姉さんを上回っている。

趙姉さんの料理の腕前がどうなのか知らないが……彼女が台所に立つところを見たことがない……

「これ、あなたに」葉暁雯が突然スマホを李二虎に差し出した。「二虎くん、スマホが壊れて困ってるでしょう?早く心配してる人に電話したほうがいいわよ!」

李二虎は躊躇した。

曲麗穎がいない今、葉姉さんのスマ...