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366話

李二虎は思わず愚痴をこぼした。

自分が彼女の側にいる限り、彼女の居場所はいずれバレてしまうだろう。

曲姉さんよ曲姉さん、まさかこんなに天然だとは思わなかった。

彼もこれ以上何も言うのも面倒で、ただ曲麗穎と一緒に飛行機を待った。

たっぷり三時間以上待って、ようやく虹の島行きの便が到着し、二人は軽い荷物を持って機内に入った。

ビジネスクラスだった。

李二虎は以前飛行機に乗ったことはあったが、エコノミークラスだけで、ビジネスクラスなんて場所は一度も経験したことがなかった。

座席はエコノミーより広く、様々なサービス設備も整っていて、座り心地は非常に良かった。

「二虎弟、飛行機では携帯の電源を切らないと...