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354話

心の落差は、言葉では表現できないほどだった。

しかし、誘惑する以外に彼女には手段がなく、李二虎が望まなければ、彼に何かを強制することはできなかった。

李二虎が断固として拒否するのを見て、彼女も折れるしかなかった。

パンティを履き直して立ち上がると、おずおずとした様子で言った。「次回も、ご主人様にお仕えできることを願っています」

そう言うと、彼女は泣きながら寝室を飛び出した。

仮面をつけていたため、李二虎は彼女が泣いていることに気づかず、ただ頭の後ろを掻きながら独り言を言った。「どこかで見たことがあるような気がするけど、思い出せないな」

それ以上考えるのも面倒になった。

結局は趙姉さんの家のメイ...