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353話

「いや、そういうわけじゃないんだ。ただ今日はダメなの。だって——」ここまで言って、趙茹は急に口調を引き伸ばした。「お姉さんのお友達が来ちゃってるのよ。弟くんが入ってきたら、血の惨事になっちゃうわ!」

「……」

李二虎は答えず、ただ口をへの字に曲げた。

血の惨事……文字通りの意味で……

本当に運が悪い。

でも考えてみれば、もしかして趙姉さんはわざと生理中に自分を誘惑して、自分を焦らしているんじゃないか?

彼の頭の中は趙姉さんのことでいっぱいだった。背後で彼に奉仕している王燕は恐る恐る言った。「ご主人様……ちゃんと集中してください……こっちはまだ終わってないんです……」

王燕にはよく分か...