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278話

李二虎はこの美しい光景を見るや否や、どうして我慢できようか。

彼は誇り高き騎士のごとく、馬を駆けさせた。

「んっ……んんっ……」

葉暁雯はすでに準備を整え、李二虎の突進を迎え入れていた。

彼女の身体は目よりも正直だった。

36番のセラピストの顔が見えなくても、声を聞かなくても、身体が感じる感覚は、あの日とまったく同じ。

事実、今自分に「注射」をしてくれているのは、あの勤勉な36番のセラピストに間違いなかった。

間違いない、彼だ。

36番のセラピスト、模範労働者。

一方の李二虎は、熱心に葉暁雯にサービスしている最中、どこからか聞き覚えのある音楽が耳に入ってきた。

さっき趙茹の携帯で聞いた『蘭陵王...