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102話

李二虎は全身の気脈が膨張し、熱い血が血管から迸り出そうな感覚に襲われていた。苦しくもあり、嬉しくもあった。

赵茹はその様子を見て、口元を僅かに上げ、足先で軽く水面を叩いた。

血気盛んな李二虎がこんな誘惑に耐えられるはずもない。

彼は膨張していた。

ここは公共の場、玫瑰香浴にはまだ二人の女性がいる。この情けない状態を彼女たちに見られたら、人前に顔向けできなくなるだろう。

「赵姐さん……僕に触れてますよ……」

李二虎は言葉を詰まらせながら言った。

既に赵茹が五分間も彼を挑発し続けていたのに、やっと抗議の言葉を発したのだった。

「ごめんなさい、プールが小さすぎて、うっかり……」

赵茹は笑みを...