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10話

李二虎の心は急に緊張し始めた。

趙姉さんは何をするつもりだろう?

もしかして今からさっそく彼女のために奉仕することになるのか?

それも悪くはない。

だが先ほど趙茹と同じ布団で過ごした時、うっかり少し精を漏らしてしまった。もう一度となると、体力が持つだろうか?

そんな恥ずかしい思いはしたくない。

李二虎の頭の中ではさまざまな考えが飛び交っていた。

結果的に、彼は考えすぎていたようだ。

趙茹は彼を一気に食べてしまうつもりはなく、ただ……

甘い香りを放つ赤い唇が、そっと李二虎の口元に近づいてきた。

李二虎は口紅の香りをかすかに感じ取ったかと思うと、すぐに彼の唇は塞がれてしまった。

趙茹の情熱が、まる...