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776話

「あぁ、悪いけどさ、上からの指示だからね。俺たちも逆らえないんだよ。特にあんたみたいなベテランは、もうすぐ定年だろ？見ず知らずの人のために何か面倒なことに巻き込まれたら、割に合わないぜ」若い警官が少し申し訳なさそうに言った。

取調べを終えて連れ出されたとき、陳飛は目の前の年配の看守に向かって言った。「おっちゃん、タバコ一本もらえないかな？」

老警官は一瞬きょとんとした顔をしたが、うなずいて、ポケットからタバコを取り出し陳飛に一本渡した。そして言った。「親族や友人がいるなら、会いたい人には会っておくといいぞ」

陳飛はタバコを持つ手が一瞬震えた。こんな場所で、この状況でそんなことを言われると...