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820話

「今すぐ撃て!」馬致遠は顔を歪め、即座に艦隊に命令を伝えた。

「ドォォン……ドドン……」三隻の小型戦艦から連続して轟音が響き渡り、すぐさま欧陽志遠の戦艦に向けてクリスタルエネルギー砲を発射した。

一瞬のうちに、静寂に包まれていた霧の中で風雲が激しく変わり、三筋の全てを破壊するエネルギー波が唸りを上げながら、三方向から轟音と共に襲いかかった。

「ドォォン……バキバキッ……」爆発音と背筋が凍るような砕ける音が混じり合い、欧陽志遠の戦艦は三道のクリスタルエネルギー波の直撃を受けた。

まるでマグニチュード20の大地震が発生したかのように、戦艦は激しく揺れ動き、三十五級の防護陣盤には無数の亀裂が...