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78話

「商売？」

「どんな商売だ？」欧陽志遠は尋ねた。

「この原石はいい品だ。市場価格だと五、六万ほどだが、俺は十万で買い取る。どうだ？」中年男性はゆっくりと笑いながら、目配せをした。すると、がっしりとした体格の男が十万元の現金をテーブルの上に置いた。

十万？冗談じゃない。欧陽志遠はこの石の正確な価値を確定できなかったが、少なくとも五十万はすると確信していた。この石は先日、肖美娜の車にあった翡翠の原石とほぼ同じ大きさで、中の翡翠の色合いもほぼ同じ、透き通った緑色で、ほとんど不純物がなかった。

「売りません。私、欲しくないもの」欧陽志遠が口を開く前に、小さな少女が真っ先に拒否の意思を示した。これは彼女...