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681話

雪美の動きやすい頰に疑問の色が浮かんだ。「どんな人が軍事禁区に入るなんて言うの?」

雪子は顔を曇らせ、言った。「酒井家の者じゃないかと疑っているわ。私たちの特戦隊は、酒井家の陰謀を調査するために設立されたものだから」

酒井美恵子は雪子の言葉を聞くと、勇気を振り絞って言った。「今は酒井家と縁を切っているけれど、もし酒井家の者なら、私が確認に行く必要があると思う」

雪子はためらうことなく言った。「美恵子、一緒に行くわ」

雪美が言った。「私も行く」

雪子は少し怯えている美麗莎を見て、雪美に言った。「雪美、あなたは基地に残って美麗莎姉さんと趙姉さんに付き添っていて。私と美恵子で十分よ」

酒...