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596話

「太乙烈焰網ではお前たちを殺せないというのなら、神虚払塵ならどうだ!」

神虚払塵は地球修真界最高峰の法宝であり、この二人の邪悪な西洋人など必ず倒せるはずだ。

「ふん、この悪党どもめ、死になさい」少女は神虚払塵を繰り出した。まばゆい白光が千万の電気の糸となって、稲妻のごとく高速で飛来する魔法の聖光へと轟き込んだ。

「バキッ……バキバキッ……」連続する破裂音とともに、神虚払塵から放たれた万丈の隠銀糸の電光が、魔法の聖光を粉々に打ち砕き、四散させた。

この払塵は、間違いなく素晴らしい宝だ。

イニエスタとハビは、少女の手にある神虚払塵が万道の銀糸電光を放ち、魔法の聖光を粉々に打ち砕くのを見て...