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595話

遠くの山頂で、ハビエルとイニエスタは楚霜児と美莉莎が山頂に現れ、あぐらをかいて座るのを目撃した。

二人の目からは突如として緑色の光が漏れ、その表情は異様な妖しさを帯びた。

「華夏の女の子は本当に美しいな」ハビエルは唇を舐め、目に貪欲な光を宿した。

「彼女たちは華夏の修真者だ」イニエスタの目が熱を帯び、神識で修真者の気配を感じ取っていた。

「へへ、ただのレベルの低い修真者に過ぎないさ。イニエスタ、あの二人の娘を攫って、西洋へ連れ帰り、アブドゥラ・フセイン王子に献上しようじゃないか」ハビエルは目を輝かせ、閃いたアイデアを口にした。

ハビエルはアブドゥラ・フセイン王子の最大の趣味が世界中の珍しい宝石...