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549話

「王長老、海面に浮かぶ晶石蓮の花がお見えになりますか?」楚邱機は山羊ヒゲを撫でながら、笑みを浮かべて尋ねた。

王天人の神識と神念が猛烈に広がり、稲妻のように地霊海へと伸びていった。果たして、血のように輝く晶石蓮の花が一面に広がっているのが見えた。

「楚の爺、晶石蓮の花に何の用があるんだ?」王天人は困惑した表情で問い質した。

楚邱機は低く笑いながら言った。「晶石蓮の花は極上の霊薬でしてな。十分な量の晶石蓮があれば、王長老は玄化境を突破し、玄霊境へと踏み込めるでしょう」

玄霊境だと?華夏修真界全体でも、玄霊境に達しているのは楚覇天だけだ。玄霊境に突破すれば、乙木星の真霊世界へと飛昇できる。...