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531話

欧陽志遠の神識は、空間に非常に濃密な霊気が漂っていることを即座に感じ取った。少なくとも外界の十倍以上の濃度だ。

きっと地霊殿の中にある霊晶や霊晶脈から放出されている霊気に違いない。

この旅は本当に無駄ではなかった。あの霊晶と霊晶脈を手に入れて、警花や美莉莎たちに分けてやれば、みんなの功力は大幅に増すだろう。

欧陽志遠は無意識のうちに神識を解き放ち、周囲を探索した。方々数十里の範囲内に、生命の気配はない。

「軍山兄、鴻飛兄、お嬢さん、君たちは船に残っていてくれ。私が先に偵察に行く。鴻飛兄、私の神識の動きに合わせて船を進めてくれ」欧陽志遠は霊気の源を追跡し、前方を探ることに決めた。危険があれば事前...