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453話

青銅の棺は暗い光の中で淡い金色の光を放ち、静かに祭壇の上に置かれていた。墓室の空間には極めて恐ろしい気配が満ちていた。

「なんて恐ろしいエネルギーの波動だ!」

欧陽志遠の識海が突然激しく震動し、極めて強大な神識が押し寄せてきた。

欧陽志遠は反射的に全身を警戒態勢にし、神識と天眼透視を放った。

楚霜児は墓室内の霊気を大きく吸い込んでいた。この古墓の霊気は楚家の霊薬田にある霊薬よりも濃厚だった。

「志遠お兄ちゃん、ここの霊気すごく豊かね。趙お姉ちゃんをあの銅の棺に入れるの?」楚霜児は全身の毛穴を開き、存分に霊気を吸収しながら、祭壇の中央で金色の光に包まれた棺を指さして欧陽志遠に尋ねた。

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