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432話

欧陽志遠が趙詩婷の彼氏だと思うと、少女は顔を真っ赤にして俯いてしまった。

趙詩婷はその少女の顔に幸せと恥じらいが溢れる表情を見て、思わず尋ねた。「ねえ、あなたが好きな男の子って誰?楚家の人?写真あるの?お姉さんに見せてよ」

絶対に趙姉さんに志遠お兄さんのことを知られちゃダメ!

少女は緊張して落ち着かず、顔は真っ赤に染まり、どう答えようか困っていた。

突然、少女の神識が動き、極めて濃厚な霊草の香りを嗅ぎ取った。心が一瞬爽快になる。

「清霊草!」

少女は異常なほど興奮した。楚家の霊薬田で栽培されている霊薬は、凡品、極品、絶品の三等級に分かれている。霊草は極品霊薬だが、清霊草はさらに上の...