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413話

「この小僧めが、よりによって烈焰洞に飛び込むとは!あの烈焰洞は火焰山の火口につながっているのだぞ!一度入ったら、生きて出られるはずがない!」

烈焰洞の奥三百メートルは火焰山の火口に通じており、昔から楚家の禁忌の地とされてきた。烈焰洞内に生える火霊果も入口付近にしか存在せず、火口の奥まで入って生きて戻ってくる勇気も能力も持つ者はいなかった。

しかし烈焰洞内の灼熱の環境が、火属性の火霊果を生み出し、火口へ続く深部にはさらに烈焰雪蓮花が咲き、数輪の烈焰雪蓮花からは本源烈焰珠が一つ生まれるという。

もちろん、楚家全体でも現当主の玄霊境の楚霸天だけが火口に入り、生きて帰還できる。楚家が持つ烈焰雪蓮...