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380話

「なんと強い剣気だ!まさかこの中にもっと強力な宝剑が?きっと墓主の武器が棺と一緒に納められているんだ。」

青銅の古棺は外界からの霊力の干渉を感じ取ると、わずかに震え始めた。中の宝物が束縛から逃れようと、青銅の古棺から飛び出そうとしているようだ。

「ドン!」そのとき、遠くから轟音が響き、一筋の光が墓室内に射し込んだ。

欧陽志遠は反射的に振り向いた。墓室に裂け目が開き、そこから数条の濃密な神識が光線と共に室内を走査しているのが感じられた。

大乗期……涅槃期の修真者か?

欧陽志遠は即座に来訪者の修真レベルを判断した。まさに高手ばかりだ。

欧陽志遠は考える間もなく、すぐに指輪を使って隠匿陣...