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374話

「やってみせるよ」欧陽志遠はブレスレットを彼女に再び手渡すと、呪文を教え、自分で試してみるよう促した。

趙詩婷は真似をして、口を開き、指先で珠を弾いた。突然、眩しい金色の光が放射された。

「ドン!」金色の光が大木に命中し、闇に響く音と共に大きな木片が吹き飛んだ。

「できたわ!この法宝、すごく強力!」趙詩婷は興奮して叫んだ。

「これからは悪い人に苛められる心配はないね」欧陽志遠は笑いながら言った。「だいぶ時間が経ったから、戻ろうか」

「うん、欧陽志遠、ありがとう」趙詩婷はその数珠を身に着け、手放すことができないように撫でていた。

「さあ、早く戻ろう。お姑さんが心配するよ」欧陽志遠が言った。

二人...