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351話

反対側の壁には巨大なディスプレイがあり、天尊山地域の衛星画像が映し出されていた。

ここ数日、画面は天尊山地域の史前神墓がある区域に固定されていた。古墓のある崩れた洞窟の前には、数十名の武装した精鋭部隊が配置され、古墓に何か異変が起きないよう警戒していた。

羅老が作業員に小声で何かを言うと、作業員はうなずき、すぐにコンピューターを操作した。巨大ディスプレイの画面が切り替わり、青い海面が映し出された。海上には黒い点が徐々に拡大され、小島の輪郭が現れていた。

「あの小島だよ!」少女は驚いて目を見開いた。

「マジすげえな!」沈東は思わず感嘆の声を上げた。こんなことまでできるのか?あの小島はここから遥か...