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328話

「大丈夫だ」羅老が立ち上がり、心残りの様子で首を振った。「人を連れて何が起きたのか見てくるんだ。どうして爆発が起きたんだ?」

「はい」特殊警備隊員が敬礼し、すぐに二十数名の部下を率いて特殊熱兵器を手に、一定の陣形を組みながら慎重に洞口に近づいていった。武器に取り付けられたレーザーライトを使って、山の洞窟内部を照らした。

「ドン!」突然、中から再び轟音が響き、地面が揺れた。

「ダダダダ……」瞬時に二十挺以上の熱兵器が一斉射撃を開始し、火の龍が噴射され、弾丸が岩壁に当たって火花が散った。

人影が見えた。先導していた特殊警備隊員は突然、洞窟内に人が横たわっているのを発見し、急いで手を振りなが...