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1288話

楚霜児は欧陽志遠を見つめ、「志遠お兄ちゃん、あなたの故郷に一緒に行くわ」と言った。

欧陽志遠は頷くと、素早く手印を結び、空飛ぶ絨毯の速度を上げた。

空飛ぶ絨毯がどれほど速くても、空間転移や空間折り畳みの速さには及ばない。

欧陽志遠が空間転移や空間折り畳みを使わないのは、地球が凡界であり、天地の法則が極めて脆弱だからだ。空間転移や空間折り畳みが生み出す空間乱流や空間波動は、油断すれば罪のない者を傷つけてしまう。

一時辰後、欧陽志遠と楚霜児は空飛ぶ絨毯に乗って、あの小さな山村の上空に到着した。

絨毯が山村の上方に停止した瞬間、欧陽志遠は心に衝撃を受けた。自分の心力が突然上昇し始めたのだ。...