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1257話

「しかし、彼は確信していた。この石は冰月仙子の神像の中に隠されていたが、決して単なる水晶ではないと。

この神秘的な気配が彼に告げていた。この石には、必ず何か秘密が隠されているのだと。

そう思った瞬間、欧陽志遠の神識と神念が稲妻のように石へ突き進んだ。

「ドン!」という轟音と共に、彼の神識と神念は何かの無形の力に阻まれた。

欧陽志遠は突如気づいた。この石の外側には、強力な封印が張り巡らされているのだと。

欧陽志遠が注意深く見ると、目を見開いて驚いた。石の外側の封印は、なんと二百級を超えているのだ。

自分の陣法レベルはたった百七十級。この石の外の二百級以上の封印など、自分には解くことなどできるはず...