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1219話

「自分の真気の運行が遅いと、自分の功力を発揮するのも制限される。

この老怪物の極寒の死気はあまりにも恐ろしい。」

「シュッ!」錦の箱と三界離火が指輪の中へ飛び込み、本源烈焰珠が旋風のように一回転すると、火霊児が欧陽志遠の前に立った。

火霊児は欧陽志遠の蒼白い顔色を見るなり、急いで尋ねた。「大将、怪我してるの?」

欧陽志遠は眉をきつく寄せ、頷きながら言った。「あの老怪物の死気が僅かに俺の元神に残っていて、功力を運行するのを妨げている」

「大将、はい、これはあの老婆の指輪よ。何か良いものがあるか見てみて」火霊児は白く透き通るような玉のような手を広げ、掌には古びた痕跡の残る指輪が現れた。

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