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1218話

「プッ!」赤い烈火本源珠が素早く回転し、バケツほどの太さの恐ろしい炎を放った。その炎は螺旋を描きながら耳障りな悲鳴を上げ、慌てふためく滅慈老祖へと襲いかかった。

「あっ!」悲鳴が上がり、滅慈老祖はその恐ろしい炎の嵐に打たれて髪は乱れ、顔は真っ黒に焦げ、急いで後退した。

「この畜生め、殺してくれる!」滅慈老祖は後退しながら咆哮し、両手を激しく動かした。お椀ほどの太さの灰色の玄光が背筋も凍るような悲鳴を上げ、その光には等級も判別できないほどの恐ろしい道韻と威圧が込められ、欧陽志遠へと襲いかかった。

「ドォン……バキバキ……」連続した砕ける音が響き、欧陽志遠の護体玄光はその恐ろしい灰色の死気の...