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1215話

「眩い爆発の光の中から、まるで地獄の悪魔のような、人の背筋を凍らせる声が響き渡った。

「卑しき蟲けらよ、よくも老夫の正体を見破ったな。老夫はお前を見くびっていたようだ、ふふん……だが隠身の術を破ったところで何になる?お前はまだ一相大霊境の蟲けらに過ぎぬわ!」

爆発の光が消えると、黒い衣をまとい、青白い顔をした老人が姿を現した。その老人の両目は、心を震わせる冷気を放ち、白髪が爆風に煽られて舞い上がり、まるで地獄から這い出てきた悪魔のように恐ろしい姿をしていた。

この者か!

欧陽志遠はその老人を見るなり、大きく驚き、冷や汗が背中を濡らした。

まさにこの老いぼれが、聚宝楼からあの箱を奪い、...