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1175話

「玉春露?」春梅の言葉に、欧陽志遠は思わず驚きの声を上げた。

春梅は頷き、言った。「聖女が洗神泉で浄化を受ける時、趙雪媚が数滴の玉春露を泉に垂らすの。浄化の主な効果は、実は玉春露によるものなのよ」

なるほど、聖女はこの方法で元神と血脈を浄化していたのか!

これなら何とかなる!

欧陽志遠は春梅の言葉を聞いて、目が輝いた。

楚霜児は澄んだ瞳を丸くし、興奮した表情で叫んだ。「玉春露?志遠お兄ちゃん、早く玉春露を使って!」

欧陽志遠は冷笑し、大きな手を振ると、神秘的な光を纏った水晶の小瓶が手の中に現れた。

その水晶の小瓶が取り出された瞬間、濃厚な玉春露の気配が漂い始めた。

これに春梅は...