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1080話

「父上、百門を超える晶石エネルギー砲はすでに転送陣に送り込み、出口に伏せておきました」一筋の剣光が飛来し、玉耀武は本殿に戻り、父である玉真子に報告した。

玉真子は頷き、冷笑を浮かべた。「よくやった。あの小僧を殺せば、混沌界はわが玉玄城のものだ。四長老、奪い取る混沌の蓮は、お前たちにも分け前がある」

四人の長老は玉真子の言葉を聞き、貪欲な目を輝かせながら互いに視線を交わした。

玉寿年が笑みを浮かべて言った。「城主、ご安心を。私たち四人は若様と共にあの蟻けらを倒し、我らの混沌界の物を取り戻します」

「父上、あの蟻けらの戦艦が玉玄城まであと五百里です」玉耀武が突然叫び声を上げた。晶石モニター...