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1079話

王耀武は見た。それは一隻の星間戦艦であり、艦には藍虚城と玉玄城の旗が掲げられていなかった。

こいつが、欧陽志遠か?

玉耀武は見た。千丈もの長さを持つ戦艦の甲板に立つ、体格の良い若者の姿を。全身を金色の光が包み、まるで戦神のようだ。毅然とした眼差しで前方の虚空を見据え、表情一つ変えない。

ふん、このくそったれ、父上の物に手を出すとは、今日こそお前を生きて帰さん!

モニター画面に映る欧陽志遠の姿がはっきりと見えるにつれ、玉耀武の目に宿る殺気はますます鋭くなった。

「父上、あの虫けらが現れました」玉耀武は振り向いて拳を合わせ、すぐさま父である玉真子に報告した。

玉真子の視線が水晶スクリー...