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1059話

「ドーン……ドドーン……」白雲飛の両手に握られた門板ほどの巨大な刀が、金色の光の壁に激しく叩きつけられ、轟音と共に眩い金色の波紋が広がった。

「バキッ……」恐ろしい亀裂音が響き、白雲飛の片方の巨刀に数条の亀裂が走った。

「くっ……」馬無道が低く唸り、胸が沈み込むように感じた瞬間、その身体は眩い金色の障壁から放たれた威圧に吹き飛ばされた。

なんと強力な法宝だ!

白雲飛は驚愕し、全身の気勢を爆発的に高め、瞬時に数百里も後方へ飛び退き、宙空に浮かびながら口の中で法訣を唱えた。瞬く間に彼は白く輝く玄芒となり、二つの刀の光芒を纏って巨大な雪球のように見えた。それは恐ろしい風車のような刀陣を形成し、猛烈な...