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1055話

馬宇衡は玉真子の目に宿る冷酷な殺気を見て、憎悪に満ちた眼差しで一言一言はっきりと言い放った。「玉真子、あの犬畜生は我々二家共通の敵だ。手を組んで奴を仕留め、混沌蓮花と奴の法宝を山分けしようではないか」

玉真子は不気味な笑みを浮かべた。「よかろう、馬城主」

馬宇衡は陰険に笑いながら言った。「あの犬畜生め、お前の玉玄城の転送陣から三十三天界へは行けず、十億里先の混沌界の辺縁しか選択肢がない。ふん、すでに混沌界の辺縁に人を配置して奴を迎え撃つ手筈は整えた。前後を塞がれ、追っ手もいる状況だ。あの犬畜生、羽があっても逃げられまい!」

玉真子が尋ねた。「馬城主、あの小僧はかなりの手練れだ。齊玉山を殺...