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1044話

「聖器法宝!」

欧陽志遠の神識は一瞬で、この神秘的な符文が刻まれた斧が、なんと聖器レベルの法宝であることを見抜いた。

ここはいったいどこだ?こんなにも素晴らしいものがあるとは!

その聖器級の斧は、緑鸞の飛剣を弾き飛ばした後も勢いは衰えず、回転しながら緑鸞に向かって斬りかかっていた。

まずい、緑鸞が危険だ!

欧陽志遠はそれを見るや、身を翻し、稲妻のように駆け寄った。ほぼ同時に、全身から道韻が爆発的に放出され、金光聖手で力強く掴みかかった。

「シュッ!」欧陽志遠の金光聖手が、斧の柄をしっかりと掴み取った。

冷たい光を放つ斧の刃は緑鸞の鼻先で止まったが、その恐ろしい道韻は緑鸞の鼻を痛めつけた。

緑鸞...