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1001話

「ドーン!」

轟音が空間を揺らし、天地が裂けるような激しい揺れが、まるで火山の噴火のように襲ってきた。

「バキッ……バキバキ……」

空間が引き裂かれる音が連続して響き、その途方もない空間の気配が、通路の奥の空間に無数の亀裂を走らせた。

なんて強烈な空間の気配だ!

その裂け目の中に、空間の気配を発する白い珠が、かすかに見え隠れしていた。

あれは何の珠だ?

欧陽志遠は驚愕の表情を浮かべた。界主の真霊空間の中に、なぜこのような珠があるのだろう?

「シュッシュッ……バキッ……」

器霊は法宝を振るい、猛烈な空間の道韻と太古の雷電の猛攻に必死に対抗していた。通路の奥の空間の亀裂が、ついに引き裂かれ...