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396話

葉初晴は朝鮮について、世界で最も神秘的な国だと言った。

楚錚が尋ねる間もなく、陳圧雪の声が外から響いた。「何が神秘的なのよ?」

「朝鮮が『神秘的』と言われるのは、その実態が外部にまったく知られていないからよ。たとえわずかな観光客や訪問者がいたとしても、彼らが通る『ルート』や目にする『光景』はすべて『特定』されたものか、事前に用意されたもので、内部の真実を垣間見ることさえできないの」

楚錚はぶつぶつと言った。「確かに神秘的だな、まるでお前たちの体のある部分みたいに」

葉初晴は続けた。「現在の朝鮮と華夏の国境線は、明清時代から引き継がれたもので、基本的に鴨緑江を境界としているわ。歴史的には...