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1631話

「正直に言うと、韓放は本質的には悪い人間ではないんだ。

以前、京華の謝家を頼っていた頃も、彼は権勢を笠に着て人を虐げるようなことはなかったし、金持ちによくある、少しばかりの金を持っているからといって、傲慢になるようなこともなかった。

全体的に見れば、韓放という人物は、君子らしからぬ悪事を働くとき以外は、まあまあ君子と言えるだろう……」

特に今の韓放のこの惨めな姿を見ると、楚錚は彼に対する恨みもほとんど感じなくなっていた。そうでなければ、微笑みながらこんなことは言わなかっただろう。「ふふ、やっと気づいたのか?」

白い布で包まれた韓放の顔にも、花のような笑みが浮かんだ。「ああ、よう...