君のために詩を書く

93話

老李は慌てた。冷たい銃口が彼のこめかみに突き付けられ、張大傻は安全装置を外し、すでに指が引き金にかかっていた。一度引けば、弾丸が飛び出し、その瞬間に頭が吹き飛ぶだろう。

「いいや、お前は嘘をついている」

黄一覇の言葉は、まさに死神の号令のようだった。

「本当です、本当です、本当なんです……」

老李は必死に説明し始めた。

突然、張大傻が引き金を引いた。

あああっ！

老李は大声で叫び、体全体が跳ね上がった。

カチリ！

我に返った老李は、張大傻の銃に弾が入っていなかったことに気づいた。

老李は恐怖で顔面蒼白となり、その場にへたり込み、身体を震わせ、額から汗が滴り落ちた。胸が激しく...