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45話

光頭強は勢いに乗って、すぐさま李老師に向かって再び一撃を放った。

李老師も同様に拳を繰り出し、二つの拳がぶつかり合い、その衝撃で二人とも同時に数歩後退した。

二人の達人の激突は目を見張るものがあり、その場にいた全員が息を詰め、緊張のあまり手に汗を握っていた。

光頭強も李老師がここまで強いとは予想していなかった。油断はできないと判断し、すぐさま李老師に向かって蹴りを放った。

李老師も足を出し、足と足がぶつかり合うはずだった。だが李老師の予想外だったのは、光頭強の蹴りが単なるフェイントだったことだ。李老師が足を出した瞬間、光頭強の右拳が猛然と繰り出された!

幾多の戦いを経験してきた光頭強...