君のために詩を書く

288話

「この人たちは、見るからに皆お金持ちだな。身に着けているものからして違う。きっと金持ちの二世や、官僚の子息、政界と財界の両方に通じる金持ちなんだろう」

斌仔と老李が言っていた大富豪クラスの客だ。九龍城カジノに行けば間違いなくVIPルームに案内され、一般客が遊ぶフロアには決して足を踏み入れないタイプだろう。

老李には斌仔がどうやってこれほど多くの大金持ちを見つけ、このような大きなグループをまとめたのか分からなかった。衣食住遊すべてを彼がもてなし、食事にも遊びにも付き合わなければならない。

もし女性の大金持ちが斌仔の体を要求したら、老李の見立てでは彼はきっと同意し、その女性客に最高級のサービ...