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284話

「ビンは本当にお金を何だと思っているんだ?自分の懐から五十万も出して、王社長の邪な欲望を満たすなんて、ここまでやるか?こんな変態じみたことまでやるのか?」

「ビン……」李おじさんは一瞬言葉を失った。

「李さん、コンプに携わる者がこの業界で生き残るには、こうするしかないんです。優良顧客は全て私たちの神様なんです。私たちは彼らの忠実なしもべ。彼らのあらゆる要求を可能な限り満たさなければならない。王社長のようなケースでも……」

ビンは自分の哲学を李おじさんに語り始めた。

話しているうちに、二階の別の普通の客室の前に到着した。

コンコンコン!

ビンが中から扉をノックした。

ギィ。

扉が開き、三十五...