君のために詩を書く

280話

「どうぞ、ご安心ください」斌仔は満面の笑みを浮かべ、優しい声で尋ねた。

「それでいこう！」王社長はうなずいた。

すぐに斌仔は老李に一階のレストラン部門へ行き、王社長のために温かめのコピ・ルアクを砂糖三杯入りで用意し、さらにタイ王室御用達のドリアンキャンディーも一つ持ってくるよう指示した。

「これは王社長がいつも注文されるものだ。急いでくれ！」斌仔は老李に向かって目配せした。

まるで王社長を皇帝のように扱っているじゃないか、と老李は心の中で感慨深く思った。老李と斌仔はすっかり小辉子と小李子になり、二人とも彼に仕える宦官のようだった。

やっとのことでコピ・ルアクとタイ王室御用達のドリアンキャンディ...