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273話

「あいつを治められるのは、死神の苏だけだ」

「これで良し、今日はハッキリ言っておくぞ。ここにいる皆も証人だ。もし李さんがカジノで何かあったら、翌日には九龍城カジノの総支配人はすぐに交代だ。二言はない!」

死神の苏が李さんのために顔を出して、守り手になるつもりなのか。

マジかよ!

李さんは胸の内で興奮を抑えきれなかった。まさか死神の苏がわざわざ足を運んで、皆の前で自分の立場を明らかにするとは。死神の苏の庇護があれば、もう誰も自分に手出しできないだろう。

黒龍でさえ、李さんに手を出した結果を考え直さざるを得ない。

「李さん、安心してくれ。九龍城カジノは君を心から歓迎する。ここで安心して...