君のために詩を書く

271話

「放さないぞ！」

「あなた、無頼漢ね」蘇菲菲は呆れた顔で言った。

「俺は無頼漢だよ、菲菲が無頼漢好きなんだからしょうがないだろ？俺が図々しくなくて、菲菲に手を出さなかったら、菲菲の身体を独り占めしなかったら、菲菲は不機嫌になっちゃうんだぞ！」

李さんの言葉がどんどん下品になり、蘇菲菲はすぐに右手を伸ばして、彼の肋骨の柔らかい部分をぎゅっとひねった。

「あっ！」

「痛い！」

「痛い痛い痛い！」

「勘弁してくれ、菲菲、ご、ごめん」

「もう変なこと言わない？」蘇菲菲は白目をむいて聞いた。

「言わない。もう二度と言わない」李さんはにやりと笑い、大げさに答えた。

それで蘇菲菲はようやく李さんを解放した。...