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264話

刘麻子の眼に一瞬の動揺が走ったが、すぐに厚顔無恥な笑みを浮かべ、なんと恥知らずにも言い訳を始めた。

小詩と小南を数ヶ月も監禁するだって!

ふざけるな!

よくもそんなことを考えつくものだ。

「刘麻子、お前はまったく鬼畜の所業だぞ!」老李は怒りが収まらず、彼の鼻先を指さして怒鳴った。

やはり悪人は骨の髄まで邪悪だ。こういう人間こそ社会のクズだと、老李は心の中で再び罵った。

「へへへ、よくも俺に説教できるな?このジジイ、俺がついさっき黒龍のやってきた悪事を教えてやったばかりだってのに、手のひら返しか?」刘麻子が突然目を吊り上げて凶悪な形相になった。

彼の頬の肉が盛り上がり、まるで凶神のように恐...