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253話

「李さん、彼女の耳元で小声でささやいた。

「は...はい、ありがとう、お兄さん」詩ちゃんはこくりと頷いた。

李さんはWeChatで600元を彼女に送金した。レッドブルの象徴的な価格だ。

「お兄さん、本当にごめんなさい。また私を指名してくれると嬉しいな」詩ちゃんは渋々微笑みを浮かべながら、李さんの常連客として繋がりを保ちたいという気持ちを隠せなかった。

「絶対にまた会いに来るよ」李さんは彼女の丸みを帯びたお尻を一度撫でた。

「今日は先に帰るけど、これからはWeChatで連絡取れば便利だろう?」李さんはニヤリと笑った。

「いいよ、お兄さん、じゃあ下まで送るね」詩ちゃんは李さんを見送りながら、道中ず...