君のために詩を書く

237話

「俺は仲間たちを病院に連れて行って、それからここに戻ってきたんだ」

「その時はもう夜明け前で、何時かは分からないが、とにかくかなり遅い時間だった。俺と大猿は部屋で話し合っていて、他の四人は中庭でトランプをしていた。いつの間にか、突然中庭から悲鳴が聞こえてきて、俺と大猿は慌てて窓から下を覗いたんだ。そして見たのは……」

「黒龍が中庭に現れ、まるで狂ったように阿天を頭上高く持ち上げて、地面に叩きつけていたんだ。もう一人の頭を捻り折って、残りの二人の兄弟は包丁を手に黒龍と対峙していた……」

「分かっていた。黒龍はついに我慢できなくなったんだ。俺たちに手を出してきた。王俊豪を誘拐した時から、いつ...