君のために詩を書く

236話

結局、誰であろうと頭をひねっても、劉麻子が自分の家の地下室、つまり凶行現場に隠れていたとは思いつかなかっただろう。

最も危険な場所が、最も安全な場所でもある。

劉麻子の行動は、この道理を再び証明していた。

彼がここに隠れていれば、誰も見つけられなかった。

老李は心の中の疑問を口にした。「あんたは凶行が起きたあの夜から今夜まで、ずっとここに隠れていたって言うのか？どうやってそんなことを知っているんだ？」

「雲城警察、黒龍が殺人事件の後、必ず俺を探すだろうことなんて、考えるまでもなく分かっていた。それは絶対に起こることだったんだ」

劉麻子の言葉に老李は頭が混乱した。

直感が告げていた、この劉麻子に...